最近ニュースで話題の共連れ侵入。オートロック物件でも油断できないこと、ご存じですか?
賃貸マンションを探す際、多くの方が「オートロック付きだから安心」と考えられるのではないでしょうか。確かに、オートロックは外部からの無断侵入を防ぐ有効な設備です。しかし、近年「共連れ(ともづれ)」と呼ばれる手口による侵入事件が報じられており、必ずしも万能ではないことがわかります。
「共連れ」とは
「共連れ(ともづれ)」とは、オートロック付きの建物に入る際、居住者や関係者がドアを開けたタイミングに合わせて、不審者が一緒に建物内へ入り込む行為のことを指します。
つまり、
- 本来なら鍵や暗証番号を使わないと入れないはずの建物に
- 住人の後ろにぴったりついて入ることで
- オートロックドアを突破してしまう
ことで、「マンションのエントランスで、住人がオートロックを解除した瞬間に、すぐ後ろを歩いていた人が一緒に入り込んでしまう」イメージです。
表向きは「たまたま同じタイミングで入った人」に見えるため、不審に思われにくいのが特徴です。
最近の事例から見る「共連れ」のリスク
最近札幌市で男性が住人の後をついてオートロックを突破し、マンションに侵入したとして逮捕されました。また、神戸市では同じ手口で建物に入った男が、女性を襲撃するという痛ましい事件も起きています。
このように「共連れ」は誰にでも遭遇する可能性がある、昔から横行している常套手段で、身近なリスクなのです。
後をつけられないための工夫
一番大切なのは、アパート・マンションまで連れて来ない事です。つきまといは一定の距離を保って追ってきます。その相手に「気づかれたかも」と思わせることが必要です。
ですが、耳にイヤホンをして音楽を聞いて帰っていたり、スマホで動画やSNSを見ながら帰っていると、集中力が音楽やスマホに向かってしまい、周囲に気を向けられなくなってしまいます。
そんなときは「曲がり角で意識的に振り返る」など、なにかご自身でルールを作り、後方を確認するのがおすすめです。
そして、もしつきまとわれているかも?と思ったら、アパートから離れるように同じ方向に2度曲がってみましょう。

図でもわかるとおり、2回同じ方向へ曲がると歩いて来た方角へ戻ることになります。もし2回曲がってもついてくるようならつきまといの可能性もあるので、そのままコンビニなどに入ってやり過ごすのも手です。
オートロック前でできる対策
もしオートロック前で知らない人と突然一緒になったときは、鍵を開けて「お先にどうぞ」と先に誘導しましょう。そしてポストを確認したり、スマホを確認するなどして時間をかけ、その人が居なくなってから自分の部屋に向かうようにしましょう。
もし時間をかけてもエレベーター前にいるなど不審な行動が見られた場合は、一旦アパート・マンションから離れ、交番へ相談に行くのもいいと思います。
賃貸物件選びでの防犯チェックポイント
安心して暮らすためには、設備面に加えて住む方自身の意識も重要です。物件を選ぶ際には、以下の点も確認してみましょう。
- 防犯カメラの設置や、セキュリティシステムがあるかどうか
- 夜間の帰宅経路や周辺の人通り・街灯の明るさ
- 近くのコンビニまでの距離
- 最寄りの警察署や交番
またエスホームでは、オートロック物件をご紹介する際に周辺に登れる建造物がないかなど、一緒に確認いただけるようご案内しています。詳細は下記コラムでオートロック物件の内見のポイントをまとめておりますので、ご確認ください。

まとめ
オートロックは確かに心強い設備ですが、それだけに頼るのは危険です。
オートロックや防犯カメラなどのセキュリティ設備は犯罪の抑止にはなりますが、今起きようとしている犯罪に対しては無力です。防犯設備と日常の意識を組み合わせることで、初めて安心できる暮らしが実現します。
特にいざというときは緊張や恐怖で体が動かなかったり、また操作に時間がかかってしまい、スマホで助けを呼ぶことは難しいケースもあるので、操作が単純で押すだけの防犯アラームなどを携行されるのも良いと思います。
エスホームでは、地域に密着した視点から安全面も含めてお部屋探しをサポートいたします。安心の新生活を始めるために、浦安でお部屋をお探しの際はぜひ私たちにご相談ください。
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