「早く決めないと埋まりますよ」の正体。不動産賃貸営業がどうしても「熱心」にならざるを得ない、業界の構造。

不動産営業が契約を急かす理由と業界の構造図解

執筆・監修:佐藤 智和
エスホーム合同会社 代表社員/宅地建物取引士)
賃貸業界歴20年以上。浦安在住40年以上の実体験と、実際の賃貸仲介業務で得た知見をもとに、浦安の賃貸・一人暮らし・住環境に関する情報を執筆・監修しています。

お部屋探しをしていて、こんな経験はありませんか?

  • 「まだ迷っているのに、契約を急かされた」
  • 「お部屋を決めたら、途端に連絡が来なくなった」

初めての一人暮らしや、新生活に向けたお部屋探し。特に女性や学生の方にとっては、治安や周辺環境など、慎重に確認したいことが多いはずです。それにもかかわらず、不動産屋の担当者がやたらと契約を急かしてくる……。

担当者の性格がせっかちな場合もありますが、実は多くのケースで、不動産業界特有の「構造」がそうさせているのです。

今回は、浦安で賃貸仲介を行う私たちエスホームが、なぜ不動産屋の営業が強引になりがちなのか、その裏側を包み隠さずお話しします。

代表 佐藤

エスホーム代表の佐藤です。この記事を読み終える頃には、強引な営業をスマートにかわし、納得のいくお部屋探しができるようになっているはずです😄

目次

「また来月も来てください」と言えない業界

美容室や飲食店なら、お客様にサービスを気に入ってもらい、リピーターになってもらうことが経営の安定に繋がります。しかし、賃貸の不動産会社は少し事情が違います。

一度お部屋を契約したら、次に引っ越すのは早くても2年後や4年後。しかも、多くの方は進学や就職、ライフステージの変化によって「今住んでいる街から別の街へ」出ていってしまいます。

つまり、多くの不動産屋にとって、お客様との出会いは「一期一会(今回きりの一回勝負)」であることが多いのです。

そうなると、経営的にはどう考えるのが正解でしょうか? 非常にシビアな話ですが、「今日出会ったお客様に、今日中に契約(クロージング)してもらうこと」が、最も効率よく売上を作る方法になってしまうのです。

代表 佐藤

「今日を逃したらもう来てくれないかもしれない」という心理が不動産屋の根底にあるんです。

営業マンを急かせる「固定費」と「個人のノルマ」

さらに、営業マンを現場で追い詰めているのが、店舗の「コスト」と、それに伴う「個人の営業ノルマ」です。

  • 高額な固定費
    • 駅前の一等地にある店舗家賃や、ポータルサイト(SUUMOなど)への膨大な広告費、そして多数のスタッフを雇う人件費がかかっています。
  • 厳しい営業ノルマ
    • その経費を回収するため、現場の営業マンには毎月「〇件・〇〇万円の売上」という厳しいノルマが課せられます。
  • 歩合給(インセンティブ)のプレッシャー
    • お給料の多くが「歩合給」である場合、「今月あと1件決めないと自分の給料が減ってしまう(または手当がつかない)」という焦りが生まれます。

「早く決めないと他の人に埋まりますよ」という言葉の裏には、こうした「営業マン自身の成績や給料のため、お客様にゆっくり時間をかけていられない」という切実な事情が隠れているのです。

代表 佐藤

昔は「契約するまで帰してくれなかった」など悪評が立つ不動産屋が多々ありました。現在あったら大事ですよね💦

💡 実は「紹介される物件」も操作されている?

営業マン個人の「少しでも自分の成績(お給料)を良くしたい」という都合は、時間を急がせるだけでなく、「紹介する物件を絞り込む」ことにも繋がります。
本当はもっと良い物件があるのに、営業マンの歩合が多くなる(広告料がつく)物件ばかりをおすすめされてしまう……という業界のブラックボックスについては、以下の記事で詳しく解説しています。

焦って決めることで失う「3つのリスク」

営業マンのペースに乗せられて焦って契約してしまうと、以下のようなリスクが生じます。

  1. 治安や環境の確認不足
    • 駅からの夜道の暗さ、壁の薄さ、近隣の騒音など、特に女性の一人暮らしや学生さんが重視すべきポイントを見落としがちになります。
  2. 比較検討のチャンスを逃す
    • 「もっと自分に合う部屋」や「条件の良い二人暮らし向け物件」が数日後に出るかもしれない可能性を捨ててしまいます。
  3. トラブル時の相談しづらさ
    • 納得感がないまま契約を急がせる担当者とは信頼関係が築けず、入居後に困りごとがあっても相談しづらくなります。

どんなに急かされても、お部屋を選ぶのは営業マンではなく「お客様ご自身」です。

代表 佐藤

営業マンの本心を見極める手段はありません。お客様ご自身でいくつかのサイト(不動産屋)をご覧になって、希望される設備や立地の物件相場観をお持ちになり、納得して契約することが重要です。

【エスホームの答え】私たちが「待ちの姿勢」でいられる理由

では、なぜ私たちエスホームは、他社が急ぐ中で「ゆっくりでいいですよ」と言えるのでしょうか。
それは、私たちが不動産業界の「効率」よりも、浦安での「評判」を大切にして生きているからです。

営業エリアは「浦安だけ」という覚悟と低コスト運営

私たちエスホームは、営業エリアを千葉県浦安市(浦安駅・新浦安駅・舞浜駅周辺)だけに限定し、少数精鋭で運営しています。 駅前の豪華な路面店ではなく2階の事務所を構え、自社物件の消えゆく広告にお金をかけるのではなく、こうしてお客様の役に立つ情報発信にリソースを注いでいます。

固定費を極限まで削減し、その分をお客様の初期費用(仲介手数料)に還元する独自のスタイルをとっているため、無理なノルマに追われることなく、一件の契約を急ぐ必要がないのです。

逃げも隠れもできない「全員が浦安の地元住人」として

代表の佐藤をはじめ、営業スタッフも全員が国家資格の宅地建物取引士であり、浦安在住です。

もし、自分たちのノルマのために強引な営業をして、お客様に嫌な思いをさせてしまったら……。その悪い噂は、地元ではすぐに広まってしまいます。私たちはこの街で暮らし、この街でお仕事をさせていただいている以上、お客様が後悔するようなご提案は絶対にできません。

仮にお客様が数年後に浦安を離れる日が来たとしても、「浦安のエスホーム、親切だったよ」とご友人に紹介してもらえるような信頼関係をゴールにしています。

  • 一回勝負の「刈り取り」営業ではなく
  • 長く続く「信頼の種まき」を。

それが、エスホームの出した答えです。

代表 佐藤

私達は実際に浦安で生活している浦安市民です。私達が居づらくなるようなご提案はいたしません。

最後に

もし、お部屋探しの途中で「あ、この営業さん、自分の都合で話してるな」と感じたら、勇気を持ってこう伝えてみてください。

「一度持ち帰って、一晩考えます」

そこで態度が悪くなるようなら、その不動産会社とは縁がなかっただけの話です。不動産屋はコンビニの数よりもたくさんありますので、安心してください。

あなたのペースを尊重し、浦安での新生活の治安やメリット・デメリットを一緒に考え、本音で話せるパートナーを選んでください。それが私たちエスホームであれば、これほど嬉しいことはありません。

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