今年も住みここちランキングが発表!新浦安駅は何位?気になるほんとのところを在住歴40年の筆者がお伝えします!

今年も大東建託株式会社「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2024年」が発表がされました。住みたい街ランキングはいろいろなサイトで見かけるのですが、実際に住んでいる方にアンケートをし、その街や駅は本当に住みやすいのか「住みここち」を調査しているデータはあまりないため、エスホームでも参考にしているランキングです。今回はその最新版が発表されたため、本記事では新浦安駅にスポットを当ててお伝えします。これから賃貸マンションや分譲で新浦安に住みたい!という方に、新浦安駅周辺の環境を皆様に少しでもお伝えできればうれしいです。

ちなみに、舞浜駅の記事はこちらでご紹介しておりますので気になった方はチェックしてみてくださいね。

目次

始めに:新浦安はデザインされた街

新浦安は、舞浜にある大手テーマパークの誘致に伴う埋め立て計画の一環で開発された住宅地です。この計画が始まった当時、浦安では東西線浦安駅の開業により住宅地へのニーズが急速に高まっていたことなどから、リゾートエリアとしてのテーマパーク周辺や、舞浜寄りの海沿いの工業エリアを除き、ほぼ全域が住宅地として開発されます。

特徴として埋め立てた広大な土地に、何のしがらみも無く文字通り一から街を作ることが出来たので、区画整理がなされ街並みも整備されるなど、デザインされた街になっていることです。

その後、埋め立て地に京葉線の新浦安駅が開業しましたが、駅は住宅地の中心に位置しています。駅前には大きなロータリーが整備され、南北1ブロックには商業施設や旅行者向けのホテルが建設されています。しかし、駅から少し外れると、駅近でありながらも静かな住宅街が広がり、単身者、ファミリー層の両方に人気のエリアとなっています。

千葉県が発表したデータによると、浦安市は県内で最も人口密度が高い街としてランクイン*しています。新浦安はデザインされた、住む人々にとって快適で魅力的な生活環境を提供する街です。

*令和5年千葉県毎月常住人口調査報告書(年報) 市区町村別累計人口データより

駅前ロータリーから信号1つ渡れば分譲マンション群が広がります。

新浦安駅は千葉県住みここち(駅)ランキングで4位

大東建託株式会社が発表した「いい部屋ネット 街の住みここち&住みたい街ランキング2024年<千葉県版>」のデータによると新浦安駅は千葉県内のすべての駅の中から4位に選出されました。

街の住みここち(駅)ランキング<千葉県版>

海浜幕張駅(JR京葉線)

2位

流山おおたかの森(つくばエクスプレス)

柏の葉キャンパス(つくばエクスプレス)

新浦安駅(JR京葉線)

舞浜駅(JR京葉線)

大東建託 街の住みここち&住みたい街ランキング 千葉県版より抜粋

浦安市内では、新浦安駅に次いで舞浜駅が高い評価を受け、浦安市内の駅がランキングで4位・5位を獲得しました。また、千葉県内の自治体別ランキングでも浦安市は1位に輝き、首都圏全体の自治体ランキングでも5位にランクインしています。これらの結果から、浦安市は実際に住んでいる人々からも非常に高い評価を得ており、満足度の高い街であることがわかります。

新浦安駅周辺は街全体が比較的新しく、駅前には大きなショッピングモールが立地しており、区画整理されたきれいな街並みが広がっています。このように便利で美しい街に住みたいと考える人々が多く、ランキングでは新興住宅地が上位に選ばれる傾向が見られました。

やはり、住むなら便利で美しい街が理想ですよね。浦安市は、その理想を叶える魅力的なエリアとして、多くの方々に選ばれ続けています。

ランキングの評価ポイント各項目

住みここちランキングで新浦安駅が評価された項目は以下の通りです。

生活利便性

65位

コンビニ・スーパー・美容院・銀行・医療など、生活関連サービスの充実度

交通便利性

都心へのアクセス・高速道路へのアクセス・通勤や通学先へのアクセスの良さ

行政サービス

保育園・図書館などの公共施設・公園や緑地・学校や塾・医療費無料の充実度

静かさ・治安

22位

騒音や騒々しさのなさ・治安の良さ・海や川、山などの自然の充実度など

親しみやすさ

2位

気取らない親しみやすさ・地元でない人のなじみやすさ・イベントやお祭りなど

にぎわい

2位

おしゃれ・洗練さ・大規模商業施設・雑貨、花屋、カフェ、飲食店の充実など

大東建託 街の住みここち&住みたい街ランキング 千葉県版 より新浦安駅の評価因子を抜粋

新浦安駅は、千葉県内のすべての駅と比べても、トップ3に入る項目が4つもあり、その評価の高さが際立っています。この結果には、新浦安駅が住みやすい街として多くの人々に支持されていると誇らしく感じる一方で、意外にも「生活利便性」や「静かさ」といった項目では、私が期待していたほどの票が集まりませんでした。

この結果には、新浦安が抱える少しばかりの課題が影響しているのではないかと考えています。この課題については後ほど詳しく補足いたしますが、それでもなお、浦安市が総じて高評価を受けている点には変わりありません。

筆者の感想や補足情報

ここからは筆者のランキングの各項目に対しての感想や補足情報などをお伝えしていきます。

生活利便性について

新浦安駅周辺の生活利便性

新浦安駅の成り立ちについてはすでにお伝えした通りですが、この駅は住宅街の真ん中に位置しています。そのため、駅周辺の住宅地では、騒音や不特定多数の人々の出入りを避けるために、店舗や事務所の開業には厳しい法律上の規制が課されています。面積や業種、営業時間に制限があり、コンビニや個人営業の飲食店などは問題ありませんが、大型スーパーや広い美容室、座席数の多い飲食チェーン店、窓口を併設した銀行などは、住宅地での営業が難しい状況です。

これらの生活関連サービスは、限られた営業可能エリアである駅前の商業地に集中することになり、その結果、新浦安駅周辺の生活利便性がやや低く評価されたのかもしれませんね。

新浦安周辺だと駅前の商業地か、海側の一部のエリアでしか大きなスーパーは営業できないので、少し離れたエリアにお住まいの方はなんでこんなにニーズがあるのに周りにできないんだろうと思われるかもしれませんね。最近では海側に新しくスーパー、100円ショップ、クリニックなど生還関連サービスのお店が入っている複合商業施設がオープンしたので、来年のランキングでは改善されることを期待しています。

交通の利便性について

新浦安駅の交通利便性と市内の公共交通網

新浦安駅は、JR京葉線とJR武蔵野線が利用できる便利な駅です。東京駅までは約20分で到着し、通勤時の混雑率も他の路線に比べて低いため、比較的快適な通勤が可能です。また、JR武蔵野線を利用すれば、西船橋駅で総武線に乗り換えて松戸や浦和方面へのアクセスも容易です。このように、多方面へのアクセスが利便性の高さにつながっていると言えます。

さらに、浦安市内では路線バスが網の目のように運行されており、市内のどのエリアからでも各駅にアクセスしやすくなっています。また、浦安市のコミュニティバス「おさんぽバス」も運行しており、市民の足として親しまれています。おさんぽバスは、1時間に1~2便と運行頻度は少ないものの、通常の路線バスが通らない裏道を中心に駅、住宅地、市内の公共施設を結んでいます。運賃も100円(小学生以下無料)と手頃で、買い物の荷物が重くなった時や急な雨の日、休日にのんびりと駅に出かける際などに最適です。

そのほかにも生活していて便利だなと思うことは以下のようにたくさんあります。

  1. 京葉線はイクスピアリ・ららぽーと・三井アウトレットモール・コストコなど休日のショッピングに利用できる
  2. 高速道路の帰り道、都内が混んでる場合でも迂回ルートがある(首都高速湾岸線・東京外環道路)
  3. 成田・羽田空港行のリムジンバスが発着して旅行・出張がらくちん
  4. 市内は高低差が無くフラットで、自転車利用がしやすい! など

行政サービス

新浦安の自然環境と公園の魅力

浦安市は、国土交通省が発表した令和4年度末の都市公園等整備現況データによると、都市計画区域内の公園・緑地面積割合が6.9%と非常に高く、全国の市町村の中で25位*にランクインしています。

浦安市内には大小さまざまな公園が整備されていますが、新浦安地域では海側に広がる「総合公園」が特に人気です。この広大な敷地ではデイキャンプを楽しむことができ、家族連れや友人同士で賑わいます。また、舞浜駅方面には「交通公園」があり、レンタルしたカート等に乗りながら楽しく交通ルールを学べるため、休日になると多くのファミリーが訪れるスポットです。

自然豊かな環境は、新浦安地域の生活にゆとりと楽しさを提供しています。

*国土交通省 都市公園データベース 都市公園整備現況一覧表市区町村別データより(公園面積+緑地面積)/都市計画区域面積にて算出

浦安の公共施設:中央図書館の魅力

公共施設の中でも、特におすすめなのが「浦安市中央図書館」です。この図書館は蔵書数の多さで知られていますが、今年(令和6年)から新たに「ファブスペース」が設置されました。このスペースでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどの最新機器を使って、気軽にアイデアを形にすることができます。こうした技術は今後さらに浸透していくと思いますが、早い段階で触れる機会が得られるのは大変ありがたいことです。

実は私も、今度会社の表札をファブスペースで作ってみようかと考え中です。ものづくりに興味がある方には、ぜひ一度訪れてみてほしい場所です。

中央図書館へのリンクはこちら

行政サービスを充実させるには市の財政が健全であるかが重要ですが、浦安市は総務省発表の令和4年度地方公共団体の主要財政指標一覧において、全市町村の主要財政指標の項目で全国で7位となっており、簡単にいうと財政に余裕がある市です。そのため、東京都の高校生までの医療費無償化の発表に対し期間を置かずに追随したりなど、費用が掛かる対策についても前向きになれる市と言えそうです。

静かさ・治安について

新浦安駅周辺の静かさと治安について


個人的には「本当に?」と思う部分もありますが、皆さんの投票結果ですから受け入れるしかありません。、大通りや人口密集地で人通りや車通りは確かにありますが、一本裏に入れば静かな住宅街のはずで、実際見ていただければお分かりいただけると思います。

それでは、なぜ評価が伸びなかったのでしょうか。考えられる理由の一つは治安の問題かもしれません。これは浦安市全体に関する話になりますが、千葉県警が発表した令和5年度の人口1万人当たりの犯罪発生件数データによると、重犯罪(強盗や放火、傷害など)の発生率は県内で中央値なのですが、自転車の窃盗事件の発生件数が他のエリアと比べて高く、犯罪発生件数全体でみると千葉県内で59エリア中25位(千葉市各区は1エリアとして計算)という結果*でした。

さらに、アンケートが実施された令和5年は首都圏でガスボンベを使った放火事件が続発した年であり、新浦安のマンション群でも連続して不審火が発生したため、治安に対する不安を感じた方が多かったのかもしれません。

実際に住んでいる私としては、新浦安は犯罪とは縁遠い街だと感じていますし、データからも必要以上に心配する必要はないと思いますが、自転車の施錠だけはしっかりと行うようにしましょう。

*千葉県警察 犯罪統計 人口1万人あたりの犯罪発生件数(令和5年中確定値)より算出

新浦安周辺は前出の通り住宅街で営業制限が厳しく、風紀を乱すようなお店は営業が出来ません。例えば接待を伴う飲食店(キャバクラやホストクラブなど)や、ギャンブルとなりえそうな雀荘やパチンコ店などは営業が出来ません。厳密にいうと駅前のほんのわずかしかない商業地であれば開業も可能かもしれませんが、生活関連サービスニーズが高いので出店が難しいと思われます。こういった面でも新浦安周辺は治安はよいと言えますね。

親しみやすさについて

新浦安のコミュニティとイベント

通常のマンション開発では、地元の既存コミュニティと新しく入居する方々との間に対立構造が生まれやすいものです。しかし、新浦安は埋め立て地に新たに作られた街であり、もともとのコミュニティが存在しないため、住民同士が新たにコミュニティを築いています。この点で、他の地域に比べて馴染みやすい環境が整っているといえるでしょう。

イベント面では、浦安市の花火大会が海沿いの総合公園や高洲海浜公園で行われます。さらに、4年に一度のオリンピックイヤーには、浦安市全体で盛大な大祭が開催され、この祭りでは市内をお神輿が練り歩き、大通りには出店が立ち並ぶなど、まるで下町のような賑わいを見せます。

このようなイベントや、親しみやすい地域の雰囲気が、新浦安の魅力の一部となっているのかもしれません。

にぎわいについて

新浦安の魅力と活気

新浦安は、東京への通勤が便利なファミリー向けのベッドタウンであると同時に、明海大学、SBC東京医療大学、順天堂大学のキャンパスがあって学生の街でもありますし、舞浜にある大手テーマパークに訪れる観光客が利用するホテルが立ち並ぶ観光拠点でもあるなど、一日を通して人通りが絶えず、街全体に活気があります。

駅前には「イオンスタイル新浦安」、「MONA新浦安」、「アトレ新浦安」といった3つの大型ショッピングモールが軒を連ね、飲食店や衣料品、食品、銀行ATM、クリニック、郵便局など、生活に必要なものがすべて揃っています。これらのショッピングモールでは、日本最大級の冷凍食品を揃える「@FROZEN」や、ハワイで人気のパンケーキ店「Eggs ‘n Things Coffee」など、常に新しいサービスや商品が展開され、訪れるたびに選ぶ楽しみやワクワク感を味わえる街です。

最後に

今回は新浦安駅の住みやすさランキングと、個人的な感想などをお伝えしました。新浦安はご紹介した通り駅前にサービスが集中しがちな街ですが、平穏な住宅地が広がるが故なので利便と閑静なことは表裏一体と言えそうです。

あとランキングには出てはいませんが、執筆現在では平日でも休日でもお昼過ぎ、もしくは夕方から入場できるチケットが販売されているので、テストが終わった!とか、午前中お仕事や家事を頑張った!ということで午後からディズニーもいいかもしれませんね。電車で1駅、バスでも自転車でも行ける距離にある大型テーマパークの存在は浦安の魅力の一つだと思います。

様々な年代が同居する、魅力ある駅新浦安が少しでも伝われば幸いです。

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